それから、王妃は加わりにやってきたバロンや騎士や従者たちと協議をし、王とディスペンサーのいるブリストルに直行することに決めました。ブリストルはよき町で、大きく富み、良好な港によって十分に囲まれていました。そして、そこにはあたり一面を海が打ち寄せる強固で頑丈な城がありました。そして、その城に王と九十歳近いサー・ヒュー・ディスペンサー(父)と王の一番の相談役で悪事や陰謀を吹き込んでいた息子のサー・ヒューとサー・ヒュー(子)のむすめと結婚していたアランデル伯と、その他王の宮廷に付き従う大勢の騎士や従者がいました。王妃とすべて仲間たちはサー・ジャン・ド・エノーとイングランドの伯や騎士をつれてブリストルにむけて出発しました。入る町どこでも、尊敬され、歓迎され、右からも左からもあらゆる場所から新しい援助者が加わりました。王妃らはブリストルの町に到着し、包囲しました。
王とサー・ヒュー(子)は城を受け持ち、サー・ヒュー(父)とアランデル伯は支援者とともに町を受け持ちました。そして、町の住人は王妃が強大になり、イングランド中のほとんどが王妃側にあり、自分たちが危険の真っ只中にいることを知ると、命と地位を守るために降伏するための協議をしました。そして、ブリストルの住人は王妃と相談者に使者を送りましたが、サー・ヒューとアランデル伯を差し出さないかぎりは住人の降伏を認めませんでした。なぜなら、そのために王妃はそのために来たからです。
ブリストルの住人はほかに安息の道がないことを知り、地位も命も助からないことを知って、不承不承同意し、門を開きました。そのため、王妃とサー・ジャンとすべてのバロンと騎士と従者がブリストルの町に入りました。入れないものは外で待機しました。サー・ヒュー(父)とアランデル伯が捕まって、王妃の望むようにするために前に連れてこられました。そして、王妃のほかの子どもである息子のジョンと幼い二人のむすめが連れてこられました。なぜなら子どもたちはサー・ヒューが預かっているのをみつけたからです。王妃は長い間、子どもたちに会っていなかったので、たいへん喜びました。王と城を閉じたサー・ヒュー(子)が大問題にあることが喜ばれました。王らは国の大部分が王妃と長男側にあり、王に反抗するのをみました。もし、王とサー・ヒューが恐れ、おびえ、心を取り乱しても理由のないことではなかったのです。
第1巻 第10章 了