ロベール・ダルトワ周辺家系図


ヴァロワ家のフィリップをフランス王に見事に就任させ、三年間フランス王国を牛耳りながらも、祖父の土地を取り戻すためにケチな文書偽造団と手を組んだがために国を追われて、エドワード3世に百年戦争を始めさせた男。その名もロベール・ダルトワ。

彼の求めたアルトワ伯領は、どういう相続が為されたのか?それが現在の興味課題です。アルトワ伯領は、北にフランドル伯領、西にカレーという位置づけで、その首府アラスは後年のヴァロワ系ブルゴーニュ家のフランス最前線ともいうべき場所で、その政治的、経済的重要性はおしてはかるべしでしょう。

現在までに解っていることがらを盛り込んだ家系図をとりあえず掲示しておきます。

関心事
アルトワ女伯マオーのあとにアルトワ伯領を相続したのはだれか?

『ブルゴーニュ家』(講談社現代新書)巻末年表「1384 マルグリットが祖母から継承したブルグント伯領とアルトワ伯領もブルゴーニュ家の版図に加えられた」の「祖母」とはだれか?

以下の家系図の線がずれている場合、フォントの大きさをいじるとうまくいく可能性があります。わたしの環境では、「大」にするときちんと合います。


                              ルイ8世
                              フランス王(カペー家)
                              (1187-1226)
                                │
                                │
                        ┌───┴──┐  
                      ルイ9世      ロベール
                      フランス王    アルトワ伯
                      (1214-1270)   (?-1250)
                                      |
                                      |
                                    ロベール2世
                                    アルトワ伯
                                    (?-1302)
                                      |
                                      |
                                ┌──┴───┐
                                |            |
                                |            |
        ヴァロワ家          フィリップ        マオー===オットー4世
          |                (?-1298)    アルトワ女伯  |  ブルグント伯
  ┌───┴───┐            |          (?-1329)  |  (?-1315)
  |              |            |                    |
  |              |            |                    |
フィリップ6世  ジャンヌ===ロベール・ダルトワ    ジャンヌ===フィリップ5世
フランス王      (?-1363)      (1287-1343)       アルトワ女伯  |  フランス王
(1293-1350)                                       (?-1330)    |  (1316-1322)
                                                              |
                                                        ┌──┴───┐
                                                        |            |
                                                        |            |
                                        ルイ1世===マルグリッド  ジャンヌ===ウード4世
                                    フランドル伯  |  ブルグント女伯+        |ブルゴーニュ侯+ブルグント伯
                                     (1322-1346)  |  アルトワ女伯(1361?-?)   |(1315-1349)
                                                  |                          |
                                                ルイ2世===マルグリッド  フィリップ
                                            フランドル伯  |                (?-1346)
                                             (1346-1384)  |                  |
                                                   1369   |          1357    |
                          フィリップ・ル・アルディ===マルグリッド====フィリップ(1345-61)
                      ヴァロワ系ブルゴーニュ家初代  |                      ブルゴーニュ侯+ブルグント伯+アルトワ伯
                                       (1363-1404)  |                      (1349-1361)
                                                    |                      カペー系ブルゴーニュ家断絶
                                            ジャン・サン・プール
                            ブルゴーニュ侯+ブルグント伯+フランドル伯+アルトワ伯


わたしの考えでは、アルトワ伯領は「ロベール2世(1250-1302)」→「マオー(1302-1329)」→「フィリップ5世王妃ジャンヌ(1329-1330)」→「ブルゴーニュ侯妃ジャンヌ(1330-1349)」→「ブルゴーニュ侯フィリップ(1349-1361)」(断絶)→「フランドル伯妃マルグリット(1361-84)」→「ヴァロワ系ブルゴーニュ侯妃マルグリット(1384-1405)」なのですが、どうでしょう?たぶん、ブルグント伯領とワンセットで相続されていると思います。

参考文献
『西洋史辞典』p1020
『百年戦争とリッシュモン伯大元帥』家系図p2
『ジャンヌ・ダルクとその時代』p27-30
『Britanica』9:372:2b:Philip VI
『Britanica』19:526:1b:Artois
『Medieval France』p76-77:ARTOIS

協力
鷹の城〜西洋王朝家系図〜』の矢古女さん


1997/10/02 カノッサ
1997/10/05 修正
1997/10/28 タグ修正


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