インターネットで歴史の勉強 その1



 これは歴史を勉強するのにインターネットを利用しようという方のために書いています。

 五年前まで歴史の勉強といったら、本屋に行って歴史コーナーで自分の好きな時代の本を買って読むという位しか選択肢がありませんでした。どうしてもという人は大学の史学科に進学するという究極の選択肢を選んだことでしょう。

 ところで、ここ二、三年の急激なインターネットの普及によって、そうした史学科に行かなければ教えてもらえなかった歴史勉強のイロハが自宅で簡単に覗けるようになっています。今回はそうしたものなかからいくつかピックアップしていきたいとおもいます。

 まず、史学科に入りますと、歴史を勉強していくにあたって、読んでおかなくてはいけない文献リストが渡され、レポートを課されたりします。というわけで、まずはなにを読んで歴史の理論やら概説に備えるかということで、千葉大学文学部史学科文献リストを見てみましょう。カーの『歴史とは何か』(岩波新書)あたりは必読です。

 三年くらいまでは基礎力養成ということで、くずし字の読解、語学勉強に費やされるわけですが、たとえば変体仮名ならば読樹書陰の【古文書解読講座】なんてことや、フランス語ならば長崎外国語短期大学参考図書なんていうのが、ためになります。

 さて、三年後半くらいからある程度自分の卒論に向けてとなるわけですが、卒論については卒論応援団が無類におもしろいです。ほいちょいなノリ。

 本題に戻りますと、まず自分のテーマを定めます。たとえばフランス研究ならば、飯野和夫氏のインターネットからのフランス研究というたいへん参考になるサイトがあります。

漠然とキーワードを決めたら、webcatで探してどんどん読みましょう。専門書はピンきりで参考文献が詳細で独創的なものもあれば、どっかからの孫引きばかりで読んでも知ってることしか書いていないものもありますので、とにかく読みまくることが必要です。そうして研究の第一人者を知りましょう。

 ある程度基礎知識を仕入れたら、次にそのテーマについての先行研究がないかを調べるわけですが、そのためには『史学雑誌』という月刊雑誌の五月号をみます。『史学雑誌』の五月号は「回顧と展望」という前年度の歴史研究の成果についての各時代ごとにコメントする号なので、優れた論文はここを参考にすることで知ることができます。そして過去十年分くらいの「回顧と展望」にあたります。もしその中から自分のテーマに合う論文がない場合は、『史学雑誌』の巻末にある最近刊行された論文のリストを丹念に見ていくことになります。毎月日本史や東洋史、西洋史を順番に載せていますので、根気よく続けていくことが必要です。

 『史学雑誌』の項目をインターネット上で検索することはできませんが、論文についてはCD-ROMで過去二十年分位を収録しているものが存在します。たいていは図書館内利用専用という場合が多いので、近くの大学図書館にあたってみましょう。研究者名でひくこともできますので、先に調べておいた第一人者で検索するとかなり簡単に情報は集まります。

 さて、参考文献と論文が集まったら、あとはひたすら読みながら書くだけです。
 いいものができたらぜひインターネットに公開して知識を還元してください。


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