豪胆なフィリップ(1342-1404)



肖像77k 豪胆なフィリップ
16c。作者不明。Musee National at Versailles蔵


ブルゴーニュ侯(1364-1404)

フランス王ジャン2世の末子で、1356年のポワティエの戦いで父王にその奮戦ぶりを愛でられ、寛仁として、空白になっていたブルゴーニュ領を下賜された。ここにヴァロワ系ブルゴーニュ侯が誕生する。

1364年、ジャン2世の死に伴いブルゴーニュ侯となり、1369年フランドル伯の娘マルグリッドと結婚した。これは兄王シャルル5世の計らいで、フランドルとイングランドの分断を目的とし、フランドルを親フランス王家にしようとするものだったが、結果は親ブルゴーニュ侯という様相を呈す。

1384年、フランドル伯ルイ・ド・マールの死により妻を介してフランドル、アルトワ、ブルグント伯領を領することになり、豪胆なフィリップの目は北へと向けられるようになる。そして、新王シャルル6世が幼く、自身王家筆頭であることを利用して王軍を積極的に北方へと展開する。当然それは、南方へと展開を考えるベリー侯、ブルボン侯、アンジュー侯などと対立していくこととなるのである。

ここに後期百年戦争の「三すくみの構図」が準備される。



兄は「シャルル5世」、曾孫は「マリー・ド・ブルゴーニュ」


『ブルゴーニュ家』p48-51
『世界の歴史5』p237

まだまだみるぞ



『豪胆なフィリップ』はFine Artより転載しています。
Fine Art : (c)Carol Gerten-Jackson,1995