スラヴ神話の神々の一覧
神名
機能
対象地域
ペルーン
(ペルン。Perun)
雷神。天候神?。東スラヴ、もしくはより広域なスラヴ人の主神。名前の由来にはふたつの説があって、「(雷で)打つもの」もしくは「樫の木の神」の意。「樫の木」に関連づける場合は、リトアニアの雷神ペルカウナス(ペルクーナス)、ラトビアの雷神ペールコンスと語源が同じでラテン語の「quercns(樫)」だとします。10世紀のキエフ市にはペルーンの木造神像が、ノブゴロドのペルニィー(ペルィーニ)には聖所がありました。キリスト教導入後に、そのイメージは預言者エリア(聖人イリヤ)の中に継承されました。ポーランドでは木曜日のことを「ペルーンの日」と呼んだようです。神々の名前を挙げるときは、だいたいペルーンが一番はじめに挙げられました。ポーランドではピョルン、チェコではペラウン、スロヴァキアではペロン、リトアニアではペルカウナス。南スラヴ人の地域ではペルーンに由来する地名が多く残っています。 全スラヴ地域
ヴォロス
(ヴォーロス。ヴェレス。ヴェーレス。Veles。Volos。ベーレス)
家畜と富の神。熊崇拝と結びつき、また死者の霊魂にも関係があります。12世紀の『イーゴリ軍記』の中では11世紀の伝説的大詩人ボヤーンを「ヴェレスの孫」としているので、詩(詩的予言)にも関係があるようです。神としての格は主神クラス。ウラジーミル1世がキエフ市に作った聖所には、ヴォロスの木造神像もありました。特に商人に崇拝されていたかもしれません。そのイメージは聖ニコラと聖ブラーシー(聖ブラシオス)に継承されています。ヴォロスは「家畜の神」と記録されていますが、ヴェレスはそういった例がないため、このふたつは別々の神格だともいわれますが、これはキリスト教導入と聖ブラーシー信仰の混入の過程でヴォロスという語感にのみ「家畜の神」という機能が伝えられたと考えられます。(『世界の神話伝説 総解説』によると、後にはこの神のイメージは、馬や家畜を世話するといわれるロシアの家の精霊ダマヴォーイに継承されたとされています)。 東スラヴ
ホルス
(Khors。Xros)
インド・ペルシア神話に由来するといわれる神で、太陽神だと推定されています。しばしばペルーンの次に名前が挙げられていることから、かなり上位の神に位置づけられていたと思われます。ウラジーミル1世がキエフ市に作った聖所には、ホルスの木造神像もありました。スラヴ人がイラン系であるサルマート人からの影響で、この神格を崇拝したかどうかは不明。 東スラヴ
モコシ
(モーコシ。モロシィ。Mokosh)
大地母神。あるいは家の女神。女性労働の守護神。フィン・ウゴル人の神話と関係する神。名前の意味は「湿った(モークルィ)」に由来。ノヴゴロドでは錘にあたるあたる大きな頭の女神の姿で表されました。キリスト教の導入とともに、モコシのイメージは聖金曜日の聖人パラスケーエバに継承されました。ボヘミアには「モコシン」という山があるため、この神がもっと広い範囲で信仰されていた可能性が無いでもない。 東スラヴ
ダージヴォーグ
(ダジボグ。ダージボーグ。ダージボグ。ダージヴォグ。Dazhbog)
太陽神。語源が「dat'(与える)」と「bog(神、あるいは利益)」だと思われることから、富の授与に関する神だったともいわれます。ホルスと機能が被りますが、ともに信仰を集めた上位の神でした。また『イーゴリ軍記』ではロシア側の人々を「ダージボークの孫」と呼んでいるため、ロシアにおける守護神と見なされていたと思われます。スヴァローグの息子ともいわれています。南スラヴのフォークロアでは、キリスト教導入後に退化してしまい天空神に対置される地上の神として登場します。 東スラヴ
ストリヴォーグ
(ストリヴォグ。ストリボグ。ストリボーグ。ストリーボグ。ストリボーク。Stribog)
風神。天候神?。『イーゴリ軍記』において風を「見よ ストリボークの 裔(すえ)なる風は…」と謳っています。 東スラヴ
スヴァローグ
(スヴァログ。スバローグ。Svarog)
竃(かまど)の火の神。さらに天空とも関係があります。太陽神ダージヴォーグとスヴェロジチの父とも。ダージヴォーグとは並記されることが多かったり、息子のスヴァロジチと同一視されることもあるようです。インド・イラン系の神話と関係があるとすれば、天空神スヴァルガス(Svargas)に語源を持つと考えられます。マララスの年代記ではギリシア神話の鍛冶神ヘスパイトスと同一視されています。のちにそのイメージはロシアの家霊ダマヴォーイに引き継がれました。 東スラヴ
スヴェントヴィト
(Sventovit。スヴャトヴィート)
白馬に乗った軍神。エルベ川河口やリューゲン島のスラヴ人たちに崇拝されました。ガーリチのフスジャッチンからはスヴェントヴィトのものと思われる柱型の神像が出土しています。アルコナからは四つの頭を持っている神象が出土しています。右手には酒を満たした牡牛の角を持っていました。「神々の神」と記したものがあることから、主神格の神だったかもしれません。その場合は他の神々は「半神」に過ぎないとか。太陽と火の父で、豊穰の神としての機能も合わせ持っていましたが、基本的に戦争の神様。 西スラヴ
ルギエヴィート 西スラヴ系の諸部族のなかに崇めているものがあった好戦的な軍神。8本の剣で武装し、7本は帯びに吊るして一本を右手に持っていたようです。 西スラヴ
トリグラフ
(Triglav)
スヴェントヴィトと同じく主神的な軍神。「三つの頭」という意味を持つ神名。シュテッティンには神殿がありました。神像も三つの頭を持っているのが出土しています。黒い馬を聖獣にしていて、スヴェントヴィトと対になっていたかもしれません。 西スラヴ
スヴェロジチ
(スヴェロヂチ。スヴァロジチ。スヴァロヂチ。ラーディゴスト)
軍神。東スラヴのスヴァローグ神と同様の語源に指小辞(「小」「親愛」などの意味を付加する接尾辞)がついた神名を持っています。ラーディゴスト(Radigost)の異名を持っています。東スラヴのスヴァローグ神と同じ語根の名前ですが、こちらは軍神です。スヴァローグ神から生まれた(派生した?)火の神ともいわれます。11世紀のティトーマル(ティートーマル)やヘルモルドらがレトラ(スロヴァキアのニトラのことか?)で信仰されていたと記録しています。その神殿は1068年に破壊されました。 西スラヴ
ヤロヴィト
(Yarovit。ヤリート)
軍神にして春の豊穰神。セルビアの民間伝承に出てくる春の豊穰神ヤリートと同じものと考えられています。若者の姿で表され、白馬にまたがり、白い衣を着て、右手に人間の首、左手に麦の稲穂を持っています。黄金の盾を聖なる神具として持っていました。特別な旗があって、崇拝者は盾と旗を持って戦場に行きました。死と復活の儀式と記録される祭礼「ヤリーロの葬礼」は4月27日に行われたようです。 西スラヴ
ラジガスト 名誉と力の神。手に両刃の斧を持っていて、胸の上には牡牛の頭を下げ、巻毛の頭には翼を広げた白鳥を乗せていました。信頼できる助言者。 .
ヤリーロ
(Yarilo。jarilo。ヤリーラ。Yarila)
春の豊穰と愛欲を司る神。ヤロヴィト神と同じものと考えられます。ギリシア神話のエロス神と関連があるといわれています。ヤリーロの名前は「春蒔き穀物(ヤリーツァ)」と関連が? .
ベロヴォーグ
(ベロボーグ。ベロヴォグ。Belobog)
光と昼の善神。「ベールィ」は「白」を意味します。悪神チェルノヴォーグと対になっています。南スラヴの幸福の神。 南スラヴ
チェルノヴォーグ
(チェルノボーグ。チェルノヴォグ。Chernobog)
闇と夜の悪神。「チョールヌィ」は「黒」を意味します。善神ベロヴォーグと対になっています。バルト・スラヴの不幸の神。

前に、ここに「カルノフとチェルノブの兄弟神の父でもあります」と書きましたが、ちょっと前に本当かと聞かれて、出典を調べてみたんですが、自分でも探し出せなかったので、もしかしたら、私が間違った話をどっかで拾ったのかもしれません。TVゲームでそういう設定の話があるそうです。

バルト・スラヴ
ヴァルプリス ペルーンが従える風の神。雷雨の騒がしい音を引き起こす神。 .
セマルグル
(Semargl。シムグル。センムルヴ)
モコシと関連して登場する鳥にして犬(?)。ペルシア神話に出てくる霊鳥シームルグと関連が? 詳細不明。テキストによっては「スィム」と「リグル」のふたつの神格に分けられています。イワーノフとトポローフはその語源を「七つの頭」と解釈して、キエフ市のパンテオンのセマルグル以外の七つの神格の統合神としています(七頭神と『ロシア・ソ連を知る事典』P308に書いてあります)。ヤコブソンはイラン起源の悪魔スィールグ(シームルグのことか?)を語源に考え、ピザーニは僕婢と穀物を象徴する対偶神としています。 .
ルエヴィト
(Ruevit)
12世紀末のサクソ・グラマティクスによると、ポレヌト、ポレヴィトと共に三柱で構成された群神の中の中心的な神で、七つの頭(顔)を持つ軍神。 .
ポレヌト
(Porenut)
ルエヴィトとポレヴィトと一緒に考えられる群神の中の一柱。サクソ・グラマティクスによると、偶像は五つの頭を持っていました。 .
ポレヴィト
(Porevit)
ルエヴィトとポレヌトと一緒に考えられる群神の中の一柱。サクソ・グラマティクスによると、偶像は五つの頭を持っていました。 .
プロヴェ
(Prove)
ヘルモルドによると樫の木と関連した主神。ヤコブソンはこれをペルーンの異名と見ています。 西スラヴ
プリペガラ
(Pripegala)
マグデブルク司教アーデルゴートの1108年の回状に書かれています。それによるとスラヴ人の主神らしいのですが、それ以外の情報は無し。ヤコブソンはこれをペルーンの女性形ペルペルナの、異名と考えています。 .
ポダガ
(Podaga。ポゴダ)
ヘルモルドの残した記録によると、プルネに神殿と偶像があった機能不明の神。15世紀にポーランドのドウゴシの年代記に「ポゴダ」という神のことが出てきますが、それと同じものと考えられています。 .
ジヴァ
(Ziva)
ヘルモルドの記録によると、女神とだけは分かります。ドウゴシの年代記に登場する生命の神ズィヴィエ(Zywye)と同じと考えられています。 .
エリスヴォロチ 聖なる嵐の神。 .
ゾーリャ
(ゾリャー。ザリャー)
オーロラを意味する三女神。「夜明けのゾーリャ」「深夜のゾーリャ」「夕暮れのゾーリャ」の三柱からなる神で、彼女たちは小熊座に繋がれた犬を守護しているといいます。万が一、その鎖が解き放たれると世界は終わるとされています。また二人の姉妹星「明けの明星(ズヴェズダー・ジェニーツァ)」と「宵の明星(ヴェチェールニャヤ・ズヴェズダー)」がとも深い関係があります。 .
ダーヴォグ
(ダーボグ。Dabog)
南スラヴの神格。 南スラヴ
ズアラシズ
(Zuarasiz)
バルト・スラヴ人の神格。 バルト・スラヴ
ジーヴィッカ
(ジェヴァーナ、ジェヴォーナ)
狩りの女神。セルビアではジーヴィッカ、ボヘミアではジェヴァーナ、ポーランドではジェヴォーナ。ゲルマン神話の影響を受けているとも。 西よりのスラヴ地域
クパーラ 「水浴する」を意味する「クパーチ」に由来する水と関連が深い神格。また火・草・木・花とも関連します。ヤリーロと似た性質を持っています。「魔法の草」の話と繋がりが深いようです。 .
名称不明の大女神
「マーチ・スィラ・ゼムリャー」
名前は伝わっていませんが、原スラヴ人たちの間には大神格の女神がいたようです。「母なる湿潤なる大地」という意味の「マーチ・スィラ・ゼムリャー」と呼ばれていました。 原スラヴ
トロヤン スラヴ人の土着の神。バルカン半島のスラヴ族の神? ブルガリアの地名トロヤンとの関係は不明。『異端の宗派ボゴミール』P43参照。 南スラヴ?
ロド 11〜12世紀のロシアで二元論的異端を摘発した教会の代表者が言及しています。「異教神」としているが、この場合はサタンの役割を担っていて、人間の創造主でもあります。『異端の宗派ボゴミール』P298参照。祖先の霊と関連する「ロード」との関係は不明。 .

スラヴの精霊(小神格・悪霊)たち
精霊の名前 機能
ヴォジャノーイ
(Vodyanoi。ヴァジャノイ)
男の水の精霊で、水門や水車を好むといいます。人間嫌いで、水辺にいる人間を水中へ引きずり込み、殺してしまいます。全身が緑色で苔に覆われた老人の姿をしているとも、裸の女性、または巨大な魚とも言われています。この精霊たちの住む水底には、光り輝く宮殿があるといいます。ロシアではナマズを馬代わりに使って水中を移動するとか。彼は魚の支配者で、漁師は最初にとれた魚を捧げました。こうした水の精はスラヴ人全体で知られていて、西スラヴのチェコスロヴァキアではヴォドニーク、ポーランドではトビェレツと呼ばれています。水を意味する「ヴォダー」に由来。
キキーモラ 東スラヴの家に住む女の精霊。家霊。夜中に赤ん坊を泣かせたり、糸紡ぎをしていて、その姿を見たり、糸紡ぎの音を聞くのは不幸になる前兆だと考えられていました。いくつかの地方では家霊ドモヴォーイの妻とされます。
ドモヴォーイ
(Domovoi。ダマヴォイ。ダマヴォーイ)
老人の姿をした家の精霊。家霊。ロシアではダマヴォイ、ベラルーシではダマヴィク、ウクライナではドモヴィク。地方によっては土の色が異なるように、その姿は多様です。いわゆる小人の姿をしていて、旅人を道に迷わせるイタズラ者。家を意味する「ドーム」という言葉に由来する名前。家族の一員として考えられ、引っ越しの際には改めて招かれました。暖炉や入口の扉の敷居の下に住むのを好みます。(『世界の神話伝説 総解説』にはヴォロス神の機能を受け継ぎ、家畜や馬の面倒を見ると書かれています。)
ドマニャー
(ドモヴィーハ)
ドモヴォーイの妻とされる、地下室に住む精霊。
ドヴォロヴォーイ 庭を意味する「ドヴォール」に由来する庭の精霊。白い毛をもった鳥獣を嫌います。ただ、特殊な神格「雌鶏の神」に守られた雌鶏だけは、このドヴォロヴォーイを恐れません。
ヴァンニク 浴槽を意味する「ヴァーニャ」に由来する浴槽の精霊。ヴァンニクの住まいは、丸太小屋のそばに建てられた農夫たちの使用する浴槽のある小屋。3組の入浴者を入れたあと、4組目に入浴します。森の精霊や悪魔を風呂に招待します。また、未来を尋ねることが出来ます。
オヴィンニク 穀物倉庫を意味する「オヴィーン」に由来する穀物倉庫の精霊。目が燃える燠のように輝き、毛をふり乱した大きな黒猫の姿をしています。
ロード 「祖先」や「先祖」を意味する言葉に語源があると思われる、部族の(守護)精霊の異名。チュールという精霊も同様のもの。この「ロード」は神々を産んだおおもとの神であったと考える歴史家などもいます。それは「家庭の神」であったともいいます。また「ロデャニーツァ」は家庭と産婦たちの守護神だっともいわれ、その後産婦たちをそう呼ぶようになったという説もあります。「ロード」は「ロディーチェリ(両親)」「ロードゥイ(お産)」「ロディーナ(出産する)」「ロディッツァ(生まれる)」「ロディーリヌイ(お産の)」「ローディナ(祖国)」「ロディーヌィーエ(親類)」「プリローダ(自然)」「ナロード(民衆)」といった言葉とも関連。(『ロシア人・生まれてから死ぬまで』P13を参照。)
ルサールカ
(Rusalka。ルサルカ)
東スラヴの美しい女性の姿をした水の精霊。南部では、その美しさと歌声で人間を水中に引き寄せ、溺死させてしまいます(この歌についてはスラヴ神話以外の話の、ニンフやシレーンなどの影響があるようです)。スラヴ人地域では、木の上に死者の国があると信じられていたため、夏は木の上に住んでいるという彼女達は、死の象徴でもありました。
ヴィーラ
(サモヴィーラ。サモ)
南スラヴ(ドナウ川流域)の女の水の精霊。東スラヴのルサールカに対応。荒々しく突き落として溺死させるようです。
レーシィ
(レーシイ。レーシー。leshii)
スラヴ語の「les(レス。森)」に由来する森の精霊。老人の姿をしています。(ロシアのレーシィやレソヴィク、ベラルーシのレサヴィク、ウクライナのリースン、セルビアのレニスク)
ポロヴィ
(ポロヴィェツ。ポロヴィート)
西スラヴの森の精霊。名前は「森」を意味する「ブル」に関連。ポーランドではポロヴィやポロヴィェツ。チェコではポロヴィート。
ポレヴィーク
(ポレヴォーイ)
野原ごとにひとりずついる野原の精霊。「ポーリェ」は野原の意。外見は地域ごとに異なっていて、白衣を着ているとか、黒い肉体と色違いの瞳を持っているとか、髪の毛の代わりに緑の草が生えているとか。人の言葉を話す奇形の小人として登場する場合も。ロシア北部では真昼の小神格ポルードニッツァの姿と混同されることもあります。
ポルードニッツァ 「真昼」を意味する「ポルージェニ(ポールジェニ)」から名前がある真昼の小神格。背の高い全身白衣の美しい娘。夏の収穫時に畑を散歩し、真昼に働いている男女を見つけると頭を掴んで容赦なく苦痛を与えるとか。子供を道に迷わせたりもします。
レシャチーハ 森の精レーシィの妻といわれ、彼女の子供たちはレショーンキと呼ばれます。
レショーンキ 森の精霊レーシィとレシャチーハの子供。
ペセヤス 家畜を守護する小神格。クルスキとペアで考えられる。
クルキス 家畜の守護霊クルスキとペアの神格で、鍛冶屋の守護神でもあります。
ラタイニッツァ 馬小屋に気を配る存在。
プリギルスチチス 極めて鋭い聴覚を持っていて、小さな囁きでも聞き取る小神格。叫び声などの大きな声は我慢がならないとか。
ギヴォイチス 牛乳で育てられた小神格。蜥蜴の姿をしています。
マチェルガービャ 家の管理を司る小神格。粉練桶から出した最初のパンを捧げる相手。
ジュグナイ パンの捏粉が腐らないうように守護する小神格。
クリンバ ボヘミアの家の女神。
ダータン
タヴァルス
ポーランドの野の神格。ダータンとタヴァルスが同一かどうかは不明。
ラヴカパチム ポーランドの耕作を司る神格。
マルザンナ ポーランドの果実の成育を助ける女神。
モデイナシリニエッツ ポーランドの森の神格。
ヴァルジーノ、クルヴァイッチン、クレーマラ、プリパルチッス ポーランドの家畜の守護神格。(クルヴァイッチンは子羊、クレーマラは豚、プリパルチッスは若豚に関連しています)
クリッコ 野の果実の守護神。
キルニス さくらんぼが熟すことを助ける神格。
ゾーシム ミツバチの守護神。
ズッチブール 森の神。
シクサ 森の精霊。なんにでも姿を変えることができる妖精。いたずら好き。
ネジティ、トレサヴィツィ、サモヴィリ、ユディ スラヴ族の異教の悪霊。不幸をもたらす。詳細不明。『異端の宗派ボゴミール』P44参照。「邪悪な生き物」とも。

参考文献
『世界神話事典』平凡社。
『世界の神話伝説 総解説 改訂増補版』(2002年発行)P51〜、自由国民社。
『ロシアの神話』青土社。フェリックス・ギラン著。
『異端の宗派ボゴミール』恒文社。ディミータル・アンゲロフ著。
『ロシア人・生まれてから死ぬまで その習慣・儀礼・信仰』東洋書店(ユーラシア・ブックレット No.44)・マルガリータ冨田。

スラブ神話については、今後も情報を追加していくつもりです。

トップページへ