宦官の「宦」って何?



 宦官の「宦」という字は白川静氏の「字統」によると、「宀(べん)」と「」との会意文字で、宀は廟屋、臣はもと神の奴隷としてつかえるものを意味し、それの会意である「宦」は神に仕える奴隷というのが元の意味でした。時代が下るとそれらは王の宮廟に属して、これに奉仕する者を指すようになり、宮中に用いる者には去勢した男子を用いた為に、のちに去勢した男子を「宦官」「宦人」「宦者」などと呼ぶようになりました。のちに「宦」の字には「仕える」という意味が生まれ、出仕の為に郷里を離れて渡り歩くことを「宦遊」といい、出仕の為に遊学することを「宦学」などというようになります。

 また、宦官の事を「閹人」「閹宦」などと呼ぶこともありますが、この「閹」には「宮門の開閉を司る」という意味があり、これも宮殿内の門の管理者という意味で、宦官が古くから持っている仕事から名付けられています。