宦官ってどんな人がなるの?



 宦官になるには幾つかのパターンがあります。

 一、異民族の捕虜に対して雑役に使うために去勢を行い、宦官にしてしまう場合。
……これは商(殷)の時代に戦争で得た捕虜に対して行われた方法で、野生の動物を飼い慣らすために用いた去勢というほうほうを異民族支配に採用したのが始まりです。
去勢してしまうと性格が従順になり、使う側からみれば非常に使いやすい奴隷になるという事です。宦官というものが発生した理由の一つでしょう。

 二、罪によって宮刑に処せられ、罰として宮廷に送り込まれる場合。
……西漢の景帝の頃、死罪になった者でも本人の希望により宮刑に処し、罪一等を減じる事ができるようになりました。そして次の武帝の頃に、司馬遷を始め、大量の宮刑者を生み出すことになります。

 三、個人的な理由から自ら進んで、また親の命令によって手術を受け、宮廷に入る場合。
……主に貧困が理由で自宮したり、子供を去勢させて宮廷に送り込むのですが、宋代から急激に増えてきます。「宦官になり運良く出世出来れば、一気に富貴になれるから」という理由で自宮するなまけものもかなり居たのです。明代になるとこの傾向は強まり、一攫千金のチャンスをつかむために自宮する者が後を絶たなくなります。

 四、庶民の子を買ったり、騙したり誘拐したりして去勢し、訓練して宮廷に売りつける場合。
……これは単なる人買いや人さらいと同じで、単に高く売れるからという理由で去勢されてしまいます。

 この他にも学問をするのに色欲が邪魔になるという理由で、自宮する人もいたそうですが、これは例外ですね。