1.宮中に生涯幽閉される。
2.腹部に打撃を加えて生殖器官を損傷する。
の2説あるということですね。
さて、なぜ2説あるのでしょうか。宮刑の内容については、元を辿っていくと『周礼』や『尚書』などに付された漢代の注釈にたどり着きます。それによると「男子は勢を割ち、婦人は幽閉」となっています。
ところが、この「幽閉」がくせ者で、読んで字のごとく「閉じこめる」と解釈するか、「陰道を閉ぐ(性交をダメにする)」とするかで2通りの解釈が生まれたようです。
しかし、「中国古代の刑罰」(冨谷至著 中公新書)の著者は、この説の信用性に対して疑問を持っているようです。確かに史書の中で、罪を得た女性が宮刑に処されたという記事を見たことがありません。去勢された男性は、宦官としての需要があるのに比べ、女性を宮刑に処しても使い道がないからなのかもしれませんね。
