謚号解説(ア行)

               

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《字統》死者の絶気を確かめたのち、山川などの五祀に対して祷る礼のことをいう。
《諸橋大漢和》1.あわれむ。 2.いつくしむ。 3.いたむ。かなしむ。かなしみいたむ

(逸周書謚法解)
【蚤孤短折曰哀】
[意味] 早くに父を亡くし、自分も夭折すること。
[備考] 蚤孤とは早くに孤となること。周王去疾の謚が哀王である。
【恭仁短折曰哀】
[意味] 容姿が恭であり、徳があるけれども夭折すること。

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《字統》後ろに心を残しながら、立ち去ろうとする人の姿を写したものをいう。
《諸橋大漢和》1.いつくしむ。 2.あはれむ。 3.したしむ 4.きにいる 5.したふ 6.こひする 7.めでる

(逸周書謚法解)
【嗇於賜与曰愛】
[意味] 貪欲で物惜しみすること。
[備考] ここでいう「愛」は「愛嗇(愛し惜しむ)」の意。『魯語』に「人はその子を以て吝と為す」とあり、注に「愛は吝である」とある。また、『孟子』に「百姓(民衆)は皆、王を以て愛と為すなり」とあり、注に「愛は嗇である」とある。他には『史記・魏武安侯伝』に「どうして臣を以て愛ありとできようか?」とあり、索隠に「愛とは惜である」とある。これら吝・嗇・惜の義は近い。

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《字統》新しく嫁してきた嫁を、その家廟に入れて廟見の礼を行い、祖霊にその安寧を求める儀礼のことをいう。
《諸橋大漢和》1.やすい。やすらか。やすんずる。

(逸周書謚法解)
【好和不争曰安】
[意味] 情が平和を好み、人と争わず、心身共に安であること。

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《字統》神に供薦したところの壺中の酒を飲んで、神とともに酔い、神人相楽しむことをいう。
《諸橋大漢和》1.うるわしい。2.ほめる。3.ふかい。4.つつしむ

(逸周書謚法解)
【温柔聖善曰懿】
[意味] 性格が穏和で聡明なること。
[備考] 温とは和厚の事。柔とは選明の事。聖は叡の事。懿は醇美(純粋で美しい)の事。

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《字統》聖なる兵器をもって、女子を綏安する儀礼のことをいう。(戈や戉によって邪霊をしりぞける)
《諸橋大漢和》1.おごそか。2.おそれる。おそれ。怖しいさま。3.おどす。4.害する。しひたげる。5.いきほひ。

(逸周書謚法解)
【彊以剛果曰威】
[意味] 厳しさによって成果を挙げること。
[備考] 猛とは厳の事。剛は不屈なるをいう。人は生善に生まれ、皆、不忍(しのびない、慈悲)の心を持っている。故に寛は易しく、猛は難しい。心体の剛なるによって物事を決する事を猛という。人はこれを畏れるので威とする。ちなみに剛とは心の厳しさ、彊とは行動を伴う力をいう。
【彊毅信正曰威】
[意味] 力によって成果を挙げ、私心の無いこと。
[備考] 信正とは邪の無いこと。

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《字統》説文では大弓を持つ人とするが、夷の初文は尸であり、死体の横たわる形をいう。
《諸橋大漢和》1.たひらか。たひらぐ。2.なぐ。かる(刈り取る)3.たやすい4.よろこぶ。こころよい。5.なきがら。6.うづくまる。7.おごる。

(逸周書謚法解)
【克殺東正曰夷】
[意味] 刑罰によって政を行うこと。
[備考] 「東」は諸本に「秉」、「正」は諸本に「政」とする。秉正は賢を登用しないこと。夷は傷、滅、誅の事。
【安心好静曰夷】
[意味] 民を安んじて平静を保つこと。
[備考] 安心とは心の危ぶむ事の無いこと。好静とは平易、喜寂(静かなるを喜ぶ)の意。
「克殺秉政」は悪謚であるが、「安心好静」は平謚である。

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《字統》とかげ、いもり、やもりの象形とする説と秘書説があるが、易の初義にはふさわしくない。
《諸橋大漢和》1.とかげ。やもり。2.かはる。あらたまる。3.そむく。たがふ。4.ことなる。5.うらなひ。6.易学。

(逸周書謚法解)
【好更改旧曰易】
[意味] むやみやたらに改変を行うこと。
[備考] 易とは変わること。変とは常にこれに反すること。

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《字統》隠れた神を神梯によって静まり座すことをいう。「神隠り」するものは、おおむね敗北の神であるから、隠痛すなわち哀しむ義となる。
《諸橋大漢和》1.かくす。2.かくれる。3.かすか。4.おくふかい

(逸周書謚法解)
【不顕尸國曰隠】
[意味] 闇によって国を経営すること。
[備考] 顕とは明。尸とは主である。《欽定続通志・謚略》に「隠と偃とは同じく用いられる。故に除隠王は除偃王とも称す」とある。
【隠拂不成曰隠】
[意味] 理に逆らわないが成さざること。
[備考] 魯の隠公の如し。
魯の隠公:春秋 魯の君主。恵公の長庶子。名は息姑。恵公が卒し、太子の軌が幼かったので、摂政として立てられ君主の事を行うこと11年。後、公子揮のために讒言され、遂に弑される。

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