ロシア歴史紀行アルバム23-1

キリロフ


 2005年10月22日から23日にかけて訪問。ヨーロッパ・ロシアの北部、ヴォログダ州の中でも州都ヴォログダから北西約130キロの地点に位置する小さな町(人口は8000人程度)である。
 キリロフの歴史は、キリロ・ベロジョールスキー(ベロオーゼロのキリル)修道院とは切っても切り離せない関係にあると言っていい。修道院のそもそもの起こりは、1397年にモスクワのシモノフ修道院からこの地にやってきた修道士キリルフェラポントが建てた小さな礼拝堂である(後にフェラポントはさらに奥地へと分け入り、フェラポントフ修道院の創始者となった)。当時のロシアでは、都市を離れて荒野へ逃れた修道士たちが各地で新たな修道院を建設しており、キリル修道院もそのうちの1つであった。そしてキリロフは、修道院の「門前町」として誕生した町なのである。
 キリル修道院はロシアでも最も神聖な修道院の1つとして崇拝され、歴代大公やツァーリの庇護を受けながら発展した。一方で、ツァーリから失寵を受けた貴人たちの流刑地に利用されたことでも知られる(例えばアレクセイ帝時代の総主教ニコンなど)。また、修道院自体は頑丈な城壁で守られ、スムータ時代にはポーランド軍の攻撃に耐え抜いた。
 ロシア革命後、キリル修道院は閉鎖されたものの、郷土史博物館となったことが幸いしてそれほどひどく荒廃はしなかったようだ。ソ連崩壊後の現在も、教会側に返還された一部の敷地を除き、博物館として公開され続けている。


キリロフのバスセンター。町の規模に比例してごく小さなものである。路線バス以外に公共の交通機関はなく、州都ヴォログダから2時間45分の道のりをバスで来るのが最もポピュラーなアクセスの方法であると思う。


バスセンターのすぐ近くにあったパン工場。何となく味のある建物だったので撮ってみました。


そして、これがキリロ・ベロジョールスキー修道院。シヴェルスコエ湖の畔に建てられている。


朝のシヴェルスコエ湖。


それではまず、修道院を囲む城壁に沿って歩いてみることにしよう。

(05.11.15更新)


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