ロシア歴史紀行アルバム42-1

2006年の戦勝記念日


 ロシアの5月9日は、1945年の対独戦勝利を記念した戦勝記念日である。ソ連時代に存在した数多くの国家的祝祭の中でも、戦勝記念日は体制の変化を乗り越えて生き残り、さらに盛大に祝われるようになってさえいるかもしれない。複雑怪奇なロシアの歴史の中でも、「戦勝」というアイテムは国民を結集させる格好のアイテムとして使い勝手がいいからなのだろう。
 2006年の5月9日も、戦勝60周年として派手にプロデュースされた前年ほどではないにせよ、やはり各地で大規模な祝賀行事が行なわれた。その様子の一部をこれからご紹介していきたい。今回の写真撮影の中心となったモスクワのゴーリキー公園は、ソ連時代から市民の憩いの場として知られている。戦勝記念公園とくらべると規模は小さいが、その分アットホームで落ち着いた感じのする公園であり、特に年輩の方の中にはこちらの方を好むという人が多いようだ。


家の最寄りのバス停。こんなところにも5月9日(戦勝記念日)のポスターが出ている。


食糧品店の入り口で婉然と微笑むジューコフ元帥。この時期には街中でこうしたポスターを見かける。


やや分かり辛いが、車のアンテナ上に結ばれたリボン(オレンジと黒のストライプ)にご注目。これは「ゲオルギーのリボン」というもので、帝政時代の聖ゲオルギー勲章及びソ連時代の栄光勲章の綬を模したものである。戦勝60年にあたる昨年から、このリボンを身につけて共に戦勝記念日を祝うという運動が始められた。


モスクワ防衛戦(1941年)から65周年を記念する看板。去年は戦勝60年、今年はモスクワ防衛65年と、毎年祝いの種は尽きないものだ。


街角の電柱にもこのような飾り旗が。「ゲオルギーのリボン」がデザインの一部に使われている。

(06.05.24更新)


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