ロシア歴史紀行アルバム54-7

カザンその7



やはりクレムリの西側に立つベズィミャンナヤ(無名)塔。カザン・クレムリの建設にあたってはプスコフの技術者と職人たちが中心的な役割りを果たしており、専門家であればプスコフのクレムリとの間に建築スタイルの共通性を見出せるかもしれない。


塔の基部。やはり修復は完全には終わっていないようだ。


カザン・クレムリの新たなシンボル、クル・シャリーフ・モスク。汗国時代のカザンに存在し、イヴァン雷帝の軍勢によって破壊されたと伝えられる壮麗なモスクを再建したものである。建設には1997年から9年間を費やし、2005年に完成した。


ただし汗国時代のクル・シャリーフ・モスクについては不明な点が多く、正確な建設地さえ分かっていない状況で、「再建」と言うには語弊があるかもしれない。それでも、新クル・シャリーフ・モスクの完成がタタールスタンの民族的伝統とイスラム文化の復興を象徴するものとして受け取られていることは間違いないだろう。


まことに壮麗かつ威厳を感じさせる建築物である。

(06.07.24更新)


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