2006年8月27日訪問。
モスクワからは南西およそ80キロ、カルーガ州内に位置する小都市。昔から街の周囲が鬱蒼とした森(「ボール」)に囲まれていることからこの名がついたものらしい。史料初出は1356年、最初はリャザン公国に属していたが、その後ドミトリー・ドンスコイの時代にセルプホフ領へ編入された後、最終的にはモスクワに併合された。また、スーリコフの絵で知られる古儀式派(旧教徒)モロゾヴァ公夫人とその姉妹が追放され、亡くなったのもボロフスクである。その影響からかかつては古儀式派の人口が多い街であったようだ。
もう1つ、郊外およそ2キロの場所には15世紀以来の歴史を持つパフヌーチエフ・ボロフスキー修道院が立っている。あるいは街そのものよりもこちらの方が有名なくらいかもしれない。

ボロフスクには鉄道の駅がないため、まずはモスクワからバラバノヴォというところまで電車に乗り、そこからバスを使わなくてはならない。写真は出発点となったモスクワのキエフ駅で、カルーガ方面の列車はここが始発である。

バラバノヴォからボロフスク行きのバスに乗り、街の手前で下車、まずはパフヌーチエフ・ボロフスキー修道院を目指す。森の中を歩くことしばし、行く手に修道院の塔が見えてきた。

池に影を落とすパフヌーチエフ・ボロフスキー修道院。

ポヴァレンナヤ塔。

修道院は1444年に聖パフヌーチーによって開かれた。修道士パフヌーチーは、かつてセルプホフのヴィソツキー修道院で修道院長を務めていたのだが、より厳しい修行のために森へと分け入り、この修道院の基礎を築いたのである。
(06.09.20更新)