
カリーニングラードの中心部、丘の上にそびえるドーム・ソヴィエトフ(「ソヴィエトの家」)。ソヴィエト時代に建設が始まったものの、完成前にソ連が崩壊したため工事が中断し、打ち捨てられて半ば廃虚と化している…と聞いていたのだが、現在ではショッピングセンターに改造する計画が進んでいるらしく、外壁がきれいにされていた。様々な意味でソ連/ロシア史を象徴するような建物ではある。

丘の一角で見かけた落書き。

ドーム・ソヴィエトフのある丘は、ドイツ時代はケーニヒスベルクの心臓とも言うべき「王の城」の所在地であった。まさにこの城を中心としてケーニヒスベルクの街は発展したのである。残念ながら、1944年8月の米英軍による空襲と45年4月にソ連軍が行なった強襲により城は破壊され、1960年代末に撤去された。現在、城の跡地は小さな屋外博物館となり、礎石などを見ることができる。

かつて王の城を構成していた石やレンガが積み上げられている。何と貴重な文化遺産が失われたことか。

城の石柱を支えていた台座。15世紀のものと考えられている。
(06.10.12更新)