2005年5月9日、ロシアの対独戦勝60周年記念日に訪問。
モスクワ市西部にはポクロンナヤ丘と呼ばれるなだらかな丘があり、かつてはナポレオンがモスクワ入城の際、ここで降伏の軍使を待ったと伝えられている。この丘の上に、1983年から95年(つまりソ連崩壊をまたいで)にかけて、戦勝記念公園が建設された。戦争博物館や数多くの記念碑・慰霊碑からなるこの巨大なメモリアルパークは、第2次世界大戦に関係する行事はもちろんのこと、様々なイベントの場としても利用されている。もちろん、大々的に祝われた戦勝60周年でも、この公園はメイン会場の1つと位置づけられていた。
今回ご紹介するのは、主として、公園の一角にある各種兵器の展示コーナー。戦勝記念日ということで、特別に無料で開放されていた。ミリタリー好きな方以外はあまり楽しめないとは思うが、よろしければ見てやって下さい。
ポクロンナヤ丘遠景。さすがに戦勝記念日だけあってすごい人手だ。遠くに見えるオベリスクと、その向こうの大きな建物(戦争博物館)が、戦勝記念公園の中心をなしている。
戦勝記念日に合わせ、このような舞台がいくつも設えられ、コンサートなどを行なっていた。
聖ゲオルギー教会。戦争の犠牲になったソ連の諸民族に捧げ、戦勝記念公園にはロシア正教会とイスラム教、ユダヤ教の寺院が1つずつ建てられている。まあ、正教の教会が一番目立つ場所にあるんですけどね。あと、カトリックや仏教のお寺なども必要でしょう。しかし、戦没者の追悼に際して「宗教」を前面に出すというのはソ連時代には考えられなかったはずで、時代の変化を感じさせられる。
この日の主人公、ヴェテラン(退役軍人)たち。持っている花は道行く人々からもらったものだろう(テレビのニュースでそういう場面が映し出されていた)。
「墓のない兵士たち」の像。戦場で行方不明となった兵士たちに捧げられたものである。
(05.05.14更新)