ロシア歴史紀行アルバム94-16

赤の広場その16



ヴォスクレセンスキエ門の外には、石畳上に不思議な模様が描かれ、いつも人だかりがしている場所がある。これは「モスクワ0メートル地点」、すなわちモスクワからの距離を測る際に起点となるポイントなのだという。ここで肩越しにコインを投げると願い事がかなうのだそうだが、投げられたお金は周りにいる貧しいお婆さんたちにすぐ拾われてしまうのが悲しい。


また、この付近には観光客向けの土産物屋や写真撮影サービスの業者が多い。道行く人々に向かって「この鷹と一緒に写真を撮らんかね」とやるわけだ。なお、鷹の後ろに写っている騎馬像はジューコフ元帥である。


赤の広場の外側から見たヴォスクレセンスキエ門。いつ見ても人手の多いところだ。門の前に立つ緑色の小さな建物はイヴェルスカヤ礼拝堂といい、ロシアで最も敬われているイコンの1つ「イヴェリアの聖母子像」を祭るためのものである(ただし現在ここにあるイコンは1995年に描かれた複製)。


門からもう少し先にあるモスクワ・ホテルの再建工事現場。スターリン時代に建設された由緒ある建物である。この数年の間に解体され、一時は完全に撤去して跡地を広場にするというプランもあったようなのだが、結局は再建で話がまとまったようだ。


時あたかもマースレニツァの時期にあたり、そのシンボルである巨大な人形がトヴェルスカヤ通りを睥睨していた。何だか赤の広場への立入を拒み、通せんぼしているようにもみえる。

(07.07.25更新)


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