ロシア歴史紀行アルバム94-2
赤の広場その2

謎の行列の正体はこれ。赤旗を翻らせた左派・共産主義グループのデモ隊である。「デモ隊」といってもご覧の通りの規模で、広々とした赤の広場の中では余計に侘びしい光景として映ってしまう。

数が少ないばかりでなく、参加者はお爺さんやお婆さんばかり。プーチン時代のロシアにおける左派の退潮っぷりを象徴するような光景だ。

「柵のこちら側」の人々にとってもこの様な光景は珍しいらしく、みな盛んに写真を撮っていた。それにしても、普段は決して左派の行事には開放されない赤の広場で、こうしたデモが実施されたという事実は興味深い。おそらく政権側としては、かくも寒々とした「反体制派」の姿を衆目にさらすことが却って望ましい結果をもたらすのだろう。

レーニン廟。中に眠る御方の歴史的評価は措くとしても、建築物そのものはすっかり広場の景色になじんでいるように見える。

正面遠くに見える赤レンガの建物が歴史博物館、右手はグム(中央百貨店、かつての国営百貨店)。広場の中ほどに設けられているステージのようなものは特設スケートリンクで、この冬のモスクワにおける呼び物の1つとなった。
(07.07.25更新)