寺社家
  中世前期に於いて国家的権力を有した寺社家。
  寺社家と云えばなじみが薄いかも知れませんが、有名処で云えば良く「南都北嶺」
 と称される比叡山、興福寺等なんかでしょうか。
  さて、この寺社家と云えば中世に於いて勢力を有している権門の一つです。
  ずいぶん前に権門体制の説明をした事がありましてが、公家・武家・寺社を比べて
 みると寺社家には著しく異なった組織原理を有していました。
  それは「和合の精神」による自治的組織、つまりは大衆僉議と云う大衆が集まっ
 て自治会議を行って問題解決にあたると云うものです。
  大衆と云うのは「学」を研修する学衆と「行」を実践する堂衆などからなり一寺
 に関わる人々を総じて大衆と呼びました。

  さて、この寺社家が成立したのは11世紀頃で、だいたい摂関時代と呼ばれる頃で
 す。この頃から寺社は各自、自立的な寺院運営を行って所領(つまりは荘園や末寺・
 末社)を支配しました。
  ちょうど中世成立期に誕生し、中世の幕が下りると同時に消滅した寺社家。中世
 文書で大半を占めるのも寺社家の文書ですから中世を研究するには寺社家を知らな
 ければならないでしょう。

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