経済史と寺社家
  ただ、自分で書いていた武士の概念が中途半端だったのでちと寺社家など
 に関連させて書いてみたいです。
  武士とは在地領主とは異なると書いたことが有りましたが、あくまでも職
 業的武士と云うものは近世に支配層たる武士とは別個だと思ってます。
  ただ、鎌倉期の武士(御家人・御内人など)と云うのは規格外すらも取り込む
 混沌とした時代性もあって多種なものが武士となったのは確かでしょう。
  その中にアウトローな商業集団もありましたし、本来の職業的武士も有り
 ましたが一番多いのは多くの荘園を抱える大寺社家などの荘園を担っていた
 下司などではないでしょうか?
  荘園の出来方は過去に;M_JAPANに書いたことが有った気がしますが(ここで
 は後述)、自分の所領を寺社家に寄進して自分の当地での統治権を認めて貰う
 と云うものですが寺社家への寄進するというのにはまた別の宗教的意味合があ
 るようで。
  寺社家への寄進はつまりは利権確立の外、寄進によって極楽浄土へ行ける
 浄土信仰が叡山の源信などによって行なわれた為、狩猟などを行ない穢多き
 階層としては更なる神仏への信仰が深まります。
  また、商業階級にしても仏教の平等的考えはアジールを形成する上で理論
 上必要だったかのかも知れません。
  これらを介し政治的権力から外れ寺社家は中世期頃より民衆などと密着し
 ていく訳です。

  と横道にそれてしまいましたが、これらの浄土信仰発展の経過により寺社
 家とも密着度を増す武士階級は鎌倉期の元寇などの国難に際し北條得宗家が
 行った政策によって取り込まれて行くわけです。
  初期の武士階級の形成についてでした。

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