律令国家
律令国家は日本有史上初めて、中央集権的官僚制国家を創出しました。
中央における太政官八省・地方における国・郡支配機構と官僚制及び軍団制・人民
支配の基本をなす土地国有制とそれに基づく収取体系・そしてそれらを統括する統一
的身分制度と律令法などが主要な内容ですね。
律令制はこれらの国制と運営組織=官僚制を通じて権力を行使し、天皇を絶対権力
者とする事を建て前とした(らしい(爆))
しかし、この建て前通りに行くほど世の中甘く有りません(^^;これらの表の建て前
と異なる裏の面として「蔭位」という制度が有ります。この蔭位の制というのは父親
若しくは祖父が五位以上の有位者なら子・孫に対して自動的に官位を与えるという制
度です。
この事は表面上では官僚国家の体制を調えている朝廷が実際的に一種の閉鎖的社会
を成立させ、上級貴族が上級官位を占めるという恩典を与えている点が特徴です。
この事が事実上権門体制の始まりと言えると思いますが、この当時はあくまでも官
僚制としての機能が損なわれていなかった為に権門とまでは至りませんでしたが、あ
と、もう一つの特徴的な裏の面。地方支配体制における郡司の問題です。
律令制度の中では国司は中央貴族から任官されましたが、郡司は現地任用で大方
「譜代門閥」の家柄から選ばれました。実際にはこの「譜代門閥」とは旧国造・県主
の系譜を引く地方首長クラスの家柄で、これら郡司が一種の家職として世襲されて行
くことによって現地の支配体制が律令国家というよりも農業共同体的・首長的支配を
行うざるおえなかった事に地方における律令制の崩壊に繋がったと思います。
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