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コラム「試験に出ない英単語」
last update 2000/12/15

このページは「スクラブルの例会や大会での話題」「スクラブルを覚えている過程で出会った"日常生活の役に立たない"単語」「その他(日記的なこと)」 を集めたコラムです。
気分で更新されます。


ハッカーは辞書がお好き 1999/06/30
最近は、ハッカー関連の本が大流行のようです。「コンピュータ悪のマニュアル」「ハッカージャパン」「危ないWindows」など、多くの本が出版され、売れ行きも好調です。
以前、台湾のハッカー用CD-ROMを入手したことがあるのですが、これにはハッカー用ツールや市販ソフトのコピー(W@rez)が満載されていました。そして、その中に、なぜかスクラブルの単語リストがあったのです。
ハッカーがパスワードを破る基本的な方法のひとつに、ありそうな単語を片っ端から打ちこむというものがあります。むろん、手作業でやると気が遠くなるので、それ専用のソフトを使います。
著名なパスワード作成ソフトには、John the Ripperがあります。これは辞書を元に、その単語を色々組み替えたり変形させたりして、多くのパスワードを生み出します。辞書の語彙数が多ければ多いほど、たくさんの可能性を試せるわけで、辞書の充実はハッカーにとっての課題のひとつです。ですから、スクラブルの辞書はハッカーにとってとても価値があるものになります。
ハッカーCD-ROMにスクラブルの単語リストが入っていたのは、そういう理由なのでした。意外なニーズがあったものです。
そのCD-ROMに入っていたのはOSPD2の全単語のプレーンテキストでしたが、現在はバージョンアップし、アメリカ公式リストのOSPD3+1998年追加+9文字以上を追加したTWL98(OCTWL98)と、イギリス公式リストのOSWが、プレーンテキストで全てオンラインで公開されています。
その公開場所を記すのは、上記理由によりここでは避けます。もしあなたがハッカーでなく、スクラブル愛好家であり、当ページからのリンクをたどってネットサーフィンを続けていれば、きっと手に入れることが出来るはずです。
By Jove! 1999/03/07
リリアン・J・ブラウンのミステリー小説「猫はペントハウスに住む」を買ってきて読みました。このシリーズは猫が事件を解決するっていう、日本だと赤川次郎の三毛猫ホームズみたいなやつです。
何でこれを買ってきたのかというと、スクラブルが謎解きに関わっていると聞いたからです。
軽快なミステリーで、スクラブルも別にトリックというわけではないのですが、所々にちりばめられています。猫とスクラブルをするくだりもあります。どうやるのかは秘密。
主人公は新聞記者で、それまでスクラブルの経験がないのに、綴りには自信があるらしく、QADI,JAGIR,ZANY,QIVIUT,HOAXなんていう単語を次々と作りますが、ちょっと作り話らしい点です。QIVIUT(ジャコウウシの下生えの毛)は、いくらネイティブとはいえビギナーの作れる単語じゃないような。まあ、ラックEHISAPWからWHIPSを作るくだり、PEISHWA(インドのマラータ族の聖職者)なんて信じがたいビンゴじゃなくてよかったかも。
興味のある方は、
「猫はペントハウスに住む」 リリアン・J・ブラウン著 羽田詩津子訳 早川文庫
をひもといてください。原書を読まれる方は"The Cat Who Lived High"というタイトルで、Jove Pubns が出しています。
ちなみに、このJoveという単語、作中にも出てきます。ラックDEVBOGJからJOVEを作った主人公は、その瞬間"By Jove!"(わかった)と叫んで、事件の真相を知ります。
ところが、このJOVEはJupiterの愛称で固有名詞扱いなので、本当はスクラブルで作ってはいけない単語です。私はこれをチャレンジされたことがあります。先ほどのラックにはBがありますから、JOBE(遅さをとがめる)か、その過去形JOBEDなら正しい単語です。このJOBEは、旧約聖書Job(ヨブ)記が語源の単語ですからもとは人名。JOVEも認めてくれればいいのに……。
JANIZARYとCAZIQUES 1999/02/13
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1999/2/8(月)の例会は、大技の飛び交うゲームが多く派手でした。中居さん・平井さんの両者合わせて900点以上(ビンゴ計5回)の攻防など、なかなか見ごたえがありました。
私がその2/8の例会で作った単語が、ラックAAIJNZ?からのJANIZARY(ブランクはY)です。スクラブルプレイヤーの中では比較的有名な単語で、意味は「トルコの兵士(イェニチェリ)」。しかも右図のように、JとZが両方ともTriple Letterに位置して、109点のプレイになりました。正直信じられない手でした。この局面、最初はO-05からZANJAsTriple Wordが最善と思ったのですが、JとZを両方使う単語を考えてみたらびっくり、というわけでした。
なお、この局面の直前のWARRYは存在しないインチキ単語です。結果としてこのRを使えたのですが、チャレンジして消しておけばL-01から同じJANIZArYで118点と、もっと点数は増えたらしいです。
JANIZARYは、JとZという高得点子音を両方使っていて、素点だけで合わせて27点もある単語です。では、もっと高い素点の単語はあるのでしょうか。

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7文字のビンゴ単語で最も高い単語は28点で、SQUEEZYQUARTZYです。それに次ぐのが27点の単語、BEZIQUE(トランプゲームの一種),CAZIQUE(インディアンの酋長),そしてTZADDIQ(ユダヤ教の有徳の人)です。そして驚くべきことに、この中でCAZIQUEとTZADDIQが昨年に東京スクラブルクラブでプレイされているのです。
TZADDIQは昨年末に、田中恒さんがプレイしました。しかもQはTriple Letterです。ただし、残念ながらZがブランクです。
そしてCAZIQUEは、昨年半ばに私が、盤上のCを使って、左図のように複数形のCAZIQUESとして作ったものです。ラックはAEIQSZ?でした。終盤にQとZが同時に来て非常に困り、両方使う単語としてQUETZALQUIZZERCAZIQUEと考えて、Cが浮いていることをはたと思い付き、びっくり……というあんばいです。
このCAZIQUESは、1手での世界最高得点記録として知られています。QがDouble Letter、全体が2個所のTriple Wordにかかり、{3+1+10+1+(10*2)+1+1+1}*3*3+50=392点という驚異的なものです。スクラブル50年の歴史の中には、こういうこともあるんですね。

日本語リスト完成 1999/02/05
長らく探していたTHE CHAMBERS DICTIONARY CD-ROMを入手しました。書籍扱いではなかったため、オンライン書店で見つからなかったようです。
このCD-ROMは電子辞書の例に漏れず、ワイルドカード検索や本文全文検索ができます。そこで、まず最初にしたことは、"Japan*"で全文検索をかけて日本語を探すことでした。甲斐あって、新たにいくつもの単語を発見。
まずは海藻。KOMBU(昆布)・NORI(海苔)に加え、ARAME(アラメ)とWAKANE(ワカメ)が見つかりました。なぜWAKAMEでなくてWAKANEであるか謎です。ちなみに、AAEKNWの組み合わせならふつうAWAKENを作るでしょう。
8文字を超える名詞として、CHIYOGAMI,KARATEIST,MAKUNOUCHI,SHAKUHACHI,WARIBASHIなどが出てきました。MAKUNOUCHIは弁当ではなく、相撲の幕内です。
興味深いのがMEISHI(名刺)です。やはり24時間戦えるジャパニーズビジネスマンは、海外でも営業しているようです。そういえば、SALARYMANSALARYMENも日本が語源だとあります。
意味のわからないものにはMAURIKIGUSARIがあります。"a weapon consisting of a series of weights on a chain."とあるのですが、何のことなんでしょう?
スクラブルでルールにより使えない単語も多くあります。waza-ariやhara-kiriはハイフン、BurakuminやKuroshioは大文字、minamata diseaseやkarate chopは2語に分かれているため使えません。逆に、使えない単語の方が味があります。
パソコンオタクへの偏見 1999/01/28
長らく止まっていたこのコラムも再開です。今後は毎週の例会ごとの更新を目指します。
さて、下にもある日本語ですが、松田正さん・黒田有彦さんなどのご協力により、「スクラブル日本語語源単語リスト」を作成することができました。
懸案のJINRIKISHAも載っています。東南アジアでは人力車を引く商売が一般的にあるらしいですね。
その他、頭を抱えるような日本語が山ほど載っています。ぜひご覧ください。
さて、昨年1998年の夏にイギリスの辞書「Chambers Dictionary」が改訂されました。これは、イギリスのスクラブル公式辞書「The Official SCRABBLE Words(OSW)」のもとになる辞書です。つまり、将来的にはスクラブルで使える単語に反映されるわけです。
これを入手して、新たな日本語探しが始まりました。今のところ気付いたのは4つです。
「総会屋」 sokaiya (pl. sokaiya)
n. in Japan, a corporate racketeer, who extorts money from companies by threatening to disrupt shareholders' meetings, expose scandals, etc.
「財テク」 zaitech
n. the commercial practice of investing in financial markets to augment a company's normal business earnings.
「改善」 kaizen
n. the Japanese principle of continuously improving industrial and business working practices.
「オタク」 otaku
n. pl. in Japan, socially inept young people with an obsessive interest in computer technology ; 'anoraks' or 'nerds' .
SOKAIYA,ZAITECHは、非常に的確に意味を捉えていると思います。SOKAIYAの2つ上にSoka-gakkai(創価学会)があるあたりが笑えません。ちなみに大文字始まりの固有名詞なのでスクラブルでは使用不可。
KAIZENは以前アメリカ在住の方からメールを頂きました。海外工場で日常的に使われているそうです。
問題は、載るべくして載ったOTAKUなんですが……この説明じゃ、コンピュータオタク以外はオタクじゃないんですね。アニメオタクや鉄道オタクはだめらしい。しかも、社会性があってはいけないらしいです。中森明夫の定義みたいだなあ……。
このほか、採録されそうな日本語として「変態」「駅伝」「根回し」「談合」あたりを引いてみたのですが、どれもありませんでした。残念……というより、よかったのかもしれません。
JINNYRICKSHAW 1997/04/25
下に書いた「英語の辞書に載っている日本語」、まだまだありそうです。
最近気づいたのには、TAMARIなんてのがありました。たまり醤油です。
敬愛する翻訳家の柳瀬尚紀さんの著書「辞書はジョイスフル」では、CD-ROM版OEDを使って、OED内の日本語をすべて検索したリストが載っています。
これを見ると、ADZUKIからZORIまで、まあこれでもかというくらい載っているようです。
しかし、私はこのリストに載っていない単語で、かねてから「これは果たして日本語か?」という単語を知っています。
おそらくOED意外に載っていないだろうその単語は、JINNYRICKSHAWです。
OEDでこれを引くと、「a rickshaw」とあります。RICKSHAWでしたらたいていの辞書には載っているでしょう。意味は「人力車」。
え?綴りがJINNYRICKSHAWで意味が人力車?それって ひょっとして日本語?となるわけです。
もしこれが本当に日本語だとしたら、これを超える日本語を英語辞典から探すのは大変かもしれません。
インドリを見よ 1997/04/12
メキシコにユカタン半島という地名があります。
大航海時代、西洋人がここを訪ね、現地人に「ここの地名を何というか」と尋ねたのですが、その現地人に言葉は通じず、「分からない」という答えが返ってきます。
その「分からない」という言葉が「ユカタン」という発音で、それが誤解されてユカタン半島という地名がついた、なんてのはけっこう知られている話です。
こういうものは他にもあるみたいで、私の知る限りでは、INDRIというキツネザルがいます。
リーダーズによると、これはマダガスカル人が西洋人に向かって「ほら見て!」と注意を促したのが、誤解されてそのまま猿の名前になったことがわかります。
ユカタン半島といえば、かなり衝撃的だった単語にCENOTEがあります。
リーダーズによると、CENOTEは「メキシコのユカタン半島に多い深い天然井戸」です。
しかし、これには次のような文章が付記されています。「かつてマヤ族がいけにえを投げ込んだ」
こういう想像をかきたてる文章が英和辞典に載っているのは珍しいですが、こういう単語を見つけた時の嬉しさははかりしれません。
ハワイの溶岩 1997/04/09
Official SCRABBLE Players Dictonaryの冒頭を飾る記念すべき単語、それがAAです。
意味は「rough,cindery lava」となっています。
この単語は、冒頭を飾る言葉としてはあまりに衝撃的なものです。おそらくほとんどの読者は「最初からこれでは、今後どんな言葉が出てくるのだろう」と思うはずです。
恐ろしいことにこのAA、国内随一の語彙数を誇る研究社リーダーズ英和辞典にも載っています。
意味は「アア溶岩((表面に小さいとげが密集して粗く、凹凸に富む玄武岩質溶岩の形態;cf.PAHOEHOE))[Haw.]」となっています。これで語源がハワイ語だとわかります。
「なるほど」と読み逃さないでください。実はここにもう一つ衝撃的な単語が隠されています。
PAHOEHOE。思わず「ほえほえ」と言わずにいられないこの響き。
震える手で、さっそく辞書を引きましょう。
「パホイホイ溶岩((表面がなめらかな低粘性の武岩質溶岩の形態;cf.AA)).[Haw.]」。
どうでしょう。脳天が痺れませんか?
このような単語を身につけなくてはならないことに恐れを感じてスクラブルの道を諦めるか、あるいはこのような言葉に甘美さを覚える体になってしまうか、それはあなた次第です。
萎えるスコットランド人 1997/04/09
一部のパソコン通信マニアの中で日常的に使われる単語に、「燃え」と「萎え」があります。
「燃え」は精神が高揚した時の表現で、「綾波レイ燃え燃え〜」などというふうに使います。また、より程度の高い表現として「萌え」「萠え」「萌え゛」「萌ゑ」などがあるとのことです(笑)
反対に、「萎え」は気分が減退した時の表現で、「新!天地無用の作画萎え〜」などと使うようです。
なお、世間一般社会でこの用語を使っても通じませんからご注意を。
それはある日、我々の仲間がスクラブルをしている日のことでした。そのメンバーは「萌え」「萎え」を日常的に使う人種でした(笑) そしてその席で、衝撃的な単語NAEが発見されたのです。
リーダーズ英和辞典でNAEを引くとこうあります。「((スコ))adv,NO,NOT(cf.NA).」
スコットランド語でNOの意!なんと、スコットランド人も、気分が滅入った時に「NAE」と言っているのです!
スコットランドと、日本のディープなマニア文化に共通点があろうとは。言葉とは何とすばらしいのでしょう(笑)
鮎からアンテナ 1997/04/09
いくつもの日本語が英語の辞典に収録されています。
FUJIYAMA,SUKITAKI,TEMPURAが英語で通用することは、米米CLUBの「Funk Fujiyama」や、「太陽戦隊サンバルカン」の替え歌「愛国戦隊大日本」を聞く間でもなく、周知の事実です。
また、NINJA,SAMURAIが通用することは、Wizardryの地下でMaster NinjaとMajor Daimyoのセットに不意打ちされてクリティカルヒットで首を切られるまでもなく、多くの人が知るところでしょう。
JUDOは国際競技となって久しく、昨今はカラー柔道着の是非で、日本の文化が危機に立たされています。
ところで、JUDOをする人は何と呼ばれるか知っていますか?
Official SCRABBLE Players Dictionaryには、JUDOKAJUDOISTの両方が記載されています。JUDOISTという和洋折衷の表記に、現在の国際柔道の実態を感じてしまうのは私だけでしょうか。
さらに、JUJITSUなんて単語が載っています。「充実?」と思って引くと、何とこれはJUJUTSUつまり柔術のことでした。
SUSHI,SUKIYAKI,TEMPURAはみな辞書に載っている日本の食べ物です。ところが、YAKITORIも載っているのです。
「カバブーが載るなら焼き鳥くらい載っても当然」と思われた方、では、OSPDにはTERIYAKIも載っているとご存知でしたか?
私は、英語の辞書にTERIYAKIが載ることにマクドナルドの陰謀を感じてしまうのですが、これは杞憂でしょうか?
このように、意外な日本語がOSPDには載っています。AYUUDOはそのまま載っているのです。ZAIKAIZAIBATSUが載っているのはジャパンマネーの進出を感じさせます。
最後に極めつけの単語を。それはYAGIです。
「山羊はGOATじゃん」と決め付けないでください。OSPDで意味を引くとこうあります。「a type of shortwave antenna」
そう、これは八木アンテナなのです。SONYもHITACHIもOSPDには載っていませんから、八木アンテナはスクラブルに認められた日本唯一の企業だということになります。

当コラムでは、皆様からの情報をお待ちしております。
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愉快な情報はこの場で公開させていただきます。
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