せつぶんのまめうつ事(十二月)




節分に豆を投げるのは何の由来からであろうか。



世俗では「としごし」と言い習わす。この夜は悪鬼が跳梁するからである。禁中でも昔は陰陽寮で祭文を読んで、上卿以下が鬼を追い、御所には灯火を多くともす。鬼は四つの目をした恐ろしい面をかぶり、楯と矛を手に持ち、内裏の四つの門をまわるのである。また、殿上人たちは御殿の傍らに立って桃の弓に蓬の矢をもって鬼を払うのである。
これをかたどって、豆をうって鬼を払う事は始まったのであろうか。
この、内裏にて鬼を払うことは慶雲二年(704)十二月に多くの百姓が疫病に悩まされたことから始まったということである。







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